学習塾活用法

塾に通うだけでは成績は上がりません

投稿日:2024年12月28日 更新日:

塾に通って成績を上げるには?

これから塾に通おうと思っている方、すでに塾に通っているけどなかなか成績が伸び悩んでいる方へ。

どうしても知っておいていただきたいことがあります。

塾に通うだけでは成績は上がりません。
ダイエットしようと思ってジムに通っても、自宅で食事制限をしなければ効果がでないのと同じです。

もちろん保護者の方としては、お子様を塾に通わせることで”安心感を得たい”という気持ちがあるのはすごく理解できます。
しかし、塾に通って成績が上がる、良い成績をキープできているという生徒さんの9割以上は、私の経験上、塾の授業時間以外でもきちんと学習時間を確保して勉強しています。

ただ、お子様にとっては塾の授業時間以外で勉強するというのは、とても大変なことです。
部活動や他の習い事との両立、特にスマホやゲーム等の誘惑などとの戦いです。

学習塾の役割は、指導形態や内容は様々だったとしても、定期テストや受験で結果を出すことですが、お子様が塾の授業時間だけしか勉強をしない、という状態で成果を出すことはとても難しいのです。

昨日の晩ごはんは覚えていても、ちょうど1年前の晩ごはんを思い出すことが難しいように、人間は復習しなければ忘れていく生き物なので、塾で習い、学校で習い、そしてまた復習を繰り返さなければテストで点数を取ることはできません。

塾以外の時間でいかに学習時間を確保し、効果的に復習をするか 、これが成績を上げるカギになります。

「塾代が高い」と不満に感じるのはどんなとき?

現在、お子様の塾費用で頭を悩ませている保護者の方をたくさんお見かけします。

塾代がすごく高くて大変・・・。

「塾代が高い」について保護者の方がどう感じておられるのかがポイントです。

もちろん具体的にいくらが”高い”のかは、各ご家庭の事情にもよります。感覚としてでいいので、もし、”費用が高いばかりで、お子様や保護者双方の求める結果が出ていない”と不満に感じているのならば、どういうところが結果が出ていないと感じるのかを明らかにして、通塾や家庭学習のスタンスを見直す必要があります。

ほとんどのケースで、”成績そのもの”だったり、”ご家庭でお子様が全然勉強している姿を見ない”ということに不満を感じている場合が多いのではないでしょうか。

成績が上がっていない(現状80点なのを90点取れるように上げたいケース除く)のは、上の章の内容と重複になりますが、塾の授業以外での勉強時間が足りていないケースが圧倒的に多いです。この塾の授業時間以外での勉強時間の確保することができれば、「塾代が高くて不満」の不満の部分は少なからず緩和されるのではないでしょうか。
※80点を90点取れるようにしたい、90点を100点に近づけたい場合は、学習時間というより、学習方法の問題になりますので、まずお通いの塾に相談してみてください。

補足ですが、塾代が高いけれど、お子様、保護者双方の求める結果が出ているし、お子様も塾の授業以外の時間で勉強も頑張っている点は満足している、という状態であれば、お子様にあった塾にお通いだと思いますので、何卒そこはよろしくお願いします!

塾の授業時間外でやってほしいこと

塾の授業時間外で何をやるのか、まずこれをはっきりしたいと思います。(小中学生向け対象)

・学校の宿題、提出物

あたりまえ、大前提です。
特に中学生は、学校の提出物(ワーク類)も塾の授業(予習)もしくは学校の授業で習ったタイミングですぐ行いましょう。学校の授業では定期テストギリギリに範囲が終わる可能性もあるので、できれば塾の予習で習ったタイミングがベストです。
過去に「授業でワークを使うから先にやるのはダメ!」という先生もいたので、そういう場合は、ワーク用のノートを自分で作ってやるのがおススメです。また、ワークに直接書き込んで提出する科目(特に数学が多い)は、少しお金がかかるけれど、ワークをもらった段階でコピーしておくと何度もできます。
ワークはテスト前に3周はやるのがベストです。

・学校の小テストの勉強

漢字テスト、英単語テスト、英語のスピーチテスト、単元テストなど、最近小学校でも小テストが多くなってきました。
もちろんこれらは通知表にも加味される場合が多いです。
読解力の記事でもお話ししましたが、まず漢字や英単語が読み書きできての読解力です。学校から事前に小テストがあると事前告知があった場合は、必ず前日には完璧になるまで練習や勉強をしましょう。

・塾の宿題、塾内各種テストの勉強

塾によっては、塾内で小テストや単元テスト、プレ定期テストなど各定期テストがあります。
これらは模試とは違って、事前に範囲が決まっていて、勉強さえすれば点数がとれるテストです。
これらのテスト勉強をするかしないかで、塾に通っているけれど成績が伸びる子、成績が伸びない子の差がつきます。
中にはモチベーションを上げるために、テスト結果の良い人を掲示したり、席次に反映したりする塾もあるようです。どのみち定期テストや入試で聞かれる内容になってきますので、真剣に取り組んでもらって損はありません。
この点は、中学入試する子でも高校入試する子でも同じことが言えます。

・英語の本文予習(中学生)

学校ですでに予習指示が出ている場合は問題ありませんが、そうでなければ是非やってほしいです。
やり方はこちらの記事参照。
英語の長文読解の基礎になります。

・理科、社会のまとめ学習(中学生)

定期テストで侮れないのが、理科や社会の暗記が必要なところです。

暗記分野は、一旦流れを整理するために、まとめノートを作る生徒も多く(女子に多いかな)、効果的なやり方だと思いますが・・・テスト直前にやるのはおススメできません。
まとめ学習をやって、しっかり暗記までしなければ得点に結びつきません
理社については、塾で受講していない、テスト前しか受講しないという人もいると思いますので、まとめ学習をするタイミングは、学校で単元が終了次第やるのがおススメです。

※小学生も5年生くらいから、理科や社会のまとめ学習はおススメです。(もちろん学校で習ったタイミングでOK)

塾の授業外に勉強することの難しさ

ほぼほとんどの塾が、授業時間外にやってほしいことについて指導していると思います。
お子様もやらないといけないことはわかっているんです。

でも、なぜそれが難しいのか。
一つには他の予定(部活動、習い頃)との両立や、スマホ、ゲーム等の誘惑の問題があって、勉強する時間を決められていない。(スケジュールがうまくできていない)

もう一つは、なんかやるモチベーションがあがらない。

こんなところだと思います。

でも、塾にはちゃんと決まった時間に来てくれていますよね。
それはなぜか、「〇曜日の△時に塾に行く」というふうに第三者(保護者の方や塾側)と約束がされているからです。

塾の授業外での勉強は、自分でやる!とかやらなきゃいけないんだけど・・・とわかっていても、なかなかできないのは、この「第三者との約束」がなされていないから です。

もちろん、誰かと約束をしなくても、やれてしまう子はいますが、圧倒的に約束をしないとできない、という子の方が圧倒的多数派だと思います。だからといってそれが悪いことだとは思いません。

それならば、誰かと約束している状況を作り出せばいいのであって、そのためのヒントをこのブログで提示していきたいと思います。
HSMでも、少し先にはなるのですが2026年4月以降から、目標管理相談会を実施できるよう、現在、準備中です。

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