学習時間がどれだけ確保できるのか確認する
特に小学生から塾に通っているという生徒さんは、ほぼ1週間毎日なんらかの習い事が入っているというケースが少なくありません。中学生はほぼ8割以上の生徒さんが部活動との両立に困っている状態です。
そのため、
塾の授業時間以外でも勉強しなければ、成績はあがらないよ
そもそもほぼ毎日、部活あって忙しいんで勉強する時間はないと思います。
と言われるのですが・・・
保護者の方はたいてい
いやいや、時間はあります。私が見る限り、たいていスマホ触ってるか、ゲームしているかなんで・・・。
と言われるのです。
まれに「強化選手を目指している」「〇〇選抜を目指している」というお子さんがいて、そういう子は本当に塾以外の学習時間の確保が難しかったりします。
しかし、そうでないお子さんは、
一週間のスケジュールを見直し、いつ、どのくらい家庭学習に時間をあてられるのかを目で見てわかるように しましょう。
小学生の場合
これは実際に小学校5年生(中学受験しない)の子のケースです。
学校の部活動(週2)、そろばん(週3)、習字(週1)をやっていました。
公立の進学校希望、算数の文章題が心配(そろばんではないため)と英語の先取り学習をしたいということで60分×週2回で、入塾されました。
一週間のスケジュールを聞いていくと、習い事の予定でギッチリです。
ただ、家庭学習は、学校の宿題(15~30分以内に終わることが多い)とのことでした。
紫色の丸印が、家庭学習の時間として使うことのできる時間とのことでした。
中学生の場合
中学生の部活動をやっている子のほとんどが、平日、土日ともに部活があります。
小学生と違って日々の宿題というのはほとんどないため、塾以外の時間をわりとうまく使えないというお子さんが多いです。
テスト週間以外の家庭学習としては、塾の宿題や学校の小テスト、英語のスピーチテスト等をやるくらい。(1時間もかからない)
紫色の丸印が、家庭学習の時間として使うことのできる時間とのことでした。
学習のための空間づくり
学習スペースの確保
まず学習する場所を決めましょう。できればお子さん専用の子供部屋があればベストです。子供部屋を作るのが難しくリビングに勉強スペースをつくる場合、パーテーション等で区切るなどして、テレビ等集中力を散らすものが目に入らないようにしましょう。
整理整頓をする
お子さん専用の部屋で勉強する場合は、まずは整理整頓をしましょう。
学習机の上には筆記用具と時計以外のものは置かないようにして、勉強するときだけ教科書やノートを出すようにしましょう。
漫画や雑誌、ゲーム等の類がある場合は、蓋つきの中が見えないものに収納するか、マジックテープでカーテンをつけるなどして見えないようにしてください。
子供部屋にテレビやパソコン、ゲーム類や漫画は最初から置かない
方がベストです。
エアコンは必須
子供部屋で勉強する場合、エアコンはあったほうがいいです。
暑すぎる部屋(熱中症の危険もある)、寒すぎる部屋だと、お子様の集中力を欠く原因にもなります。ただ、難しい場合は夏の間だけは、エアコンのある部屋で勉強するとか、塾や図書館の自習スペースを利用するのがいいかもしれません。
学習するときの約束
スマホ、ゲーム機について
家庭学習をする上で、一番保護者を悩ませているのがこのスマホ、ゲーム機問題です。とくにスマホ。
自室に持ち込んだら最後、集中して勉強することはほぼ不可能です。
お子さんは、「わからないことがあったときに調べたい」など理由をつけてスマホを部屋に持ち込もうとしますが、そもそも勉強する上でわからないことは、だいたい教科書に載っていますし、スマホを使って調べるまでのこともありません。
実際、学習塾勤務しているときには、9割以上の保護者が中学生のお子さんになんらかのスマホの使用制限をつけていました。自室にスマホを持ち込ませない、スマホの利用時間を制限する設定をしているご家庭が多数でした。
スマホやゲーム機は自分の部屋にもっていかない! これは、家庭学習をする上で、完全徹底してください。
勉強中の家族のルール
特にスマホの話は、塾生ともすることが多かったのですが、
親は子供にスマホばっかりやってないで勉強しなさいって言うけど、親だってスマホでゲームしたりyoutube見てる!
やはり、お子さんにスマホの使用を制限する際は、ある程度、保護者の方もお子さんの目の前でスマホを使うことは制限 していただけると幸いです。
特にリビングでお子様が学習している際は、保護者がスマホを触らないようにする、テレビは消す、他の兄弟にゲームをやらせない等、家族全員での協力が必要です。
お家での勉強することが難しい場合
「勉強スペースを用意するのが難しい」、「下のご兄弟がお兄さん、お姉さんが大好きで『遊んで〜』を発動する」、「そもそも家だと勉強に集中できない」などのお悩みもたくさん聞いてきました。
その場合は、塾の自習室を利用するか、図書館の自習ブースなどをフル活用しましょう。
家庭学習にはご家族の協力が不可欠
家庭学習を行うためには、
まずこの3つをやりましょう。
しかし、どうしても②、③が難しい場合は、前述しましたが、塾や図書館等の自習ブースを積極的に利用しましょう。
塾の授業時間以外で、勉強時間が確保できる場所を探すこと が大事です。
繰り返しますが、別にその場所が自宅でなくてもいいと思います。私も、現に中学、高校のときは塾の自習室や、図書館等を使っていました。
様々なご家庭の事情があると思いますので、お子様にあった学習場所を見つけていけばいいと思うのです。