英語の入試で試される力
問題構成が令和5年度から変わりましたね。
令和5年度、6年度の入試問題を見て、必要なのは以下の4点です。
②文法知識
③英文内容や、グラフ、図から情報を読み取る力
④社会や理科的な知識、最近のニュース等
勉強法
①正確な語彙力、熟語知識
マークシートなので、入試では以前のように英単語を正しいスペルで書ける必要はないのですが、特に長文読解においては、英単語・熟語の意味を正確にとらえておく必要があります。(なんとなくや、うろ覚えではダメです)
中学校3年間で習った英単語がまんべんなく長文で登場しています。
教科書に出てくる単語・熟語は、英語で書けることも大切ですが、必ず、日本語に直せるようにしておきましょう。(単語を見て、3秒以内に日本語の意味が出てくるレベル)
受験生の人は、夏休み以降は問題集を解いていて間違えた問題はもちろん、問題文や長文の中でわからない単語や熟語が出てきたら、必ずその日中に印をつけておいてください。
調べる→専用のノートにわからなかった英単語と日本語の意味を書いておく→毎週末、寝る前に自分でテストのサイクルを繰り返してみてください。
②文法知識
中2、中3で習った文法表現(助動詞、接続詞、不定詞、動名詞、比較/完了形、分詞、間接疑問文、関係代名詞、仮定法)は、簡単な英文(一文で可)でいいので和訳ができるレベルに仕上げてください。
(例)The book which he wrote is very interesting.→「彼が書いた本はとても面白です」と訳せればOKです。
並びかえ問題が1題出題されているのですが、前後の文脈とも絡めた問題になっているので、文法知識プラス読解力が必要です。
③英文内容や、グラフ、図から情報を読み取る力
愛知県の入試問題で求められている最大のポイントは読解力だといえます。
ただ、英語長文の読解力といっても、英単語・熟語の知識、文法知識と一つずつステップを踏んでいき、そしてある程度の慣れとやる気でなんとかなります(笑)
最近は学校の定期テストでも入試並みの長文問題を出すところが増えていますが、長文問題にはある程度慣れが必要です。
長文に強くなる勉強法としては、2つあります。
・学校の教科書の本文和訳を予習でやる
教科書の新出単語の意味を辞書で調べ、本文を自力で和訳する。わからないところは空欄でも可。
↓
学校で習った後に、復習として和訳の間違えたところやわからなかったところを直す。
※高校の英語のリーディング(学校によって言い方ちがったりするけど)の予習はこんな感じです。
英単語に関しては、パソコンやスマホではなく辞書を使って調べることをおススメします。
小学生から中学1年生くらいまでは紙の辞書がいいと思いますが、中2以降になったら電子辞書を使ってもいいと思います。(私も中2から電子辞書を使っていました)
国語の授業や、高校に入ってからも使うことを考えて、少なくとも国語辞典や、古語辞典、漢和辞典も入っているものを買うといいでしょう。
・英検の問題集or市販の問題集をやってみる
基本的に長文読解の練習は、長期休暇にやるのがおススメです。
長文読解の練習に最適なのは、問題集は以下にリンクを貼っておきますね。
公立高校の入試長文であれば英検3級の長文がレベル的にはちょうどいいかと。
(準2級だと、中学で習う英単語のみだと、むずしいかも)
また長文読解でカギとなるのが、接続語です。
because,so
・逆接 しかし、~だが、~しかしながら
but,though,however
・追加 加えて、さらに
in adition,moreover
・対比 一方で
on the other hand→愛知県はこの表現大好きです。
・例示 たとえば
for example
代表的なものを挙げるとこんな感じですが、これらの接続語の働きをマスターするだけでも、だいぶ長文読解の効率は上がります。
④社会や理科的な知識
長文読解でも社会や理科的な知識や最近のニュース等を知っていると、だいたい書いてある内容やオチが読めたりするので、かなり有利になります。
特に令和6年度にあったオンライン会議の話は、コロナ禍に話題になったニュースで、実際オンラインで授業を受けた人は身近に感じた話題ではなかったでしょうか。
令和5年度の長文で出てきた”sustainable”(持続可能な)という単語も最近ではよく聞きますよね。
もちろん、これらの知識がなくても問題は解けなくはありませんが、知っている話題が出た方が、入試でも心の余裕が持てますよね。
朝、起きたときにちょっとテレビのニュースを見るだけでも違うので、チェックしてみてくださいね。
当ブログでも、時事ニュースをまとめています。
まとめ
出題形式が変わってからの英語の入試問題は、問われていることがめちゃくちゃ難しいというわけではありません。
しかし、入試で求められている力は、短期間で積み上がるものではありませんし、なんとなく勉強しているだけでは身につきません。
入試で求められているものを知ることで、どんな勉強の仕方をしたら一番効率がいいのかを考えながら日々、勉強していきましょう。