時差問題について簡単な解き方を解説していきます。
そもそも時差とは
たとえば、正午にイギリスに留学中の友人に国際電話をかけたところ、友人は夜中に寝ている最中だったということがあります。
これは日本とイギリスの間で時差があるからなのです。

時差問題を解くために覚えること
以下の4つのポイントをまずおさえましょう。
・経度が15度ずれると1時間時差が発生する
・日本は兵庫県明石市を通る東経135度を標準時としている
・本初子午線をまたがない場合(東経同士、西経同士)は引き算、またぐ場合(東経と西経にわかれる)は足し算をして÷15
※特に太字の部分は超重要

この地図で東側(地図の右側)から夜が明けていくと考えましょう。
つまり、時差問題では2つの国があるとすると、東側にある方が時間が進んでいます。
例えば
日本とイギリスなら日本が時間が進んでいる
中国とイタリアなら中国が時間が進んでいる
主要な国は世界地図上でだいたいの位置を覚えておくと便利です。
例題
Q1、日本(東経135度)とイギリスの時差を求めなさい。
日本とイギリスは本初子午線をまたがないので、引き算し、÷15します。
(135度-0度)÷15=9
A、9時間
日本とイギリスは時差が9時間あるので、先ほどの話、日本が正午のときはイギリスは夜の3:00。友人は寝ている可能性が高いですね。

Q2、日本(東経135度)が5/10の午前3時のとき、エジプトのカイロ(東経30度)は何月何日の何時ですか?午前、午後をつけて答えなさい。
日本もカイロも東経同士であることを確認しましょう。引き算して÷15で求めます。
※もちろん引き算するときは数の大きい方から小さい方を引けばいいです。
(135度-30度)÷15=7
ということで、日本とカイロの時差は7時間です。
地図より、日本の方がカイロよりも東にあるので、午前3時から7時間前の時刻を求めましょう。
※午前0時をまたぐ場合は、日付が変わるので注意が必要です。時計の絵を描いて考えるとミスを防げます。

A、5/9の午後8時
Q3、日本(東経135度)が1/10の午前3時のとき、アメリカのサンフランシスコ(西経120度)は何月何日の何時ですか?午前、午後をつけて答えなさい。
日本は東経、サンフランシスコは西経です。このような場合は、足し算して÷15で求めます。
(135度+120度)÷15=17
ということで、日本とサンフランシスコの時差は17時間です。
地図より、日本の方がサンフランシスコよりも東にあるので、午前3時の17時間前の時刻を求めます。
※サンフランシスコはサマータイムが導入されているので、例題はサマータイムなしの日付にしました。

A、1/9の午前10時
Q4、イギリスに旅行中のAさんが、現地時間5/10の午前10時に空港を出発し、18時間かけて日本(東経135度)に到着しました。日本には何月何日の何時に着いたでしょう。午前、午後をつけて答えなさい。

①イギリスで、5/10午前10時の18時間後を考えましょう。
②イギリスは5/11の午前4時になるので、このときの日本の時刻を求めます。
③日本とイギリスの時差は9時間で、日本の方が東にあるので5/11の午前4時の9時間後の時刻を求めます。
A、5/11の午後1時
Q5、日本(東経135度)を1/1の正午に飛行機で出発し、8時間かけてホノルル(西経150度)到着しました。ホノルルには現地時間の何時に着いたでしょう。午前、午後をつけて答えなさい。
※ホノルルはアメリカのハワイ州の都市です

①日本で1/1正午の8時間後を考えると、1/1午後8時になります。
②日本とホノルルの時差は(135度+150度)÷15=19、19時間の時差があります。
③地図より、ホノルルより日本の方が東にあるので、1/1午後8時の19時間前の時刻を求めます。
A、1/1の午前1時